さくさくのうつうつ

30代の会社員さくさくのうつになった話。

唯一の外出 お昼を買いに行く

お休みに入ったことをきっかけに実家に戻ることにして、しばらくはほぼ寝たきりの状態で過ごしていました。

なんてダメなやつなんだ…みんなに迷惑をかけて…役に立たない、何も糧にできなかった頭の悪いやつ…と自責の念でしくしく泣く→寝るを繰り返していたなか、「おねぇちゃーん。お昼の時間だよ。お昼を買いに行こう」こう言って妹が起こしに来てくれていました。

すぐそこのコンビニではなくて、ゆっくり歩いて20分ほどかかるラーメン屋さんのおいしい餃子を買いに毎日毎日行っていました。(一つが大きくてとってもジューシー)

 

在宅勤務でそれなりに忙しくしていたにも関わらず、日に当たるよう私を連れ出してくれていたのです。外出するどころか身体を起こすのでさえ億劫だったけれど、「ほらほら行こう?」とうながされるまま支度をして気がつくと出発している、そんな感じでした。きっと抵抗する気力も無かったんだと思います。

 

歩いている間はいろんな話をしました。でもなんやかんや私を質問攻めにすることはせず、自分の仕事の話などをしてくれていた妹。こうやって誘われなければ一歩だって外に出ていなかったと思います。行く行かないで悩む時間を与える暇なく連れ出してくれたことは私にとっては復調への一歩になっていました。

 

うつの回復のためにはセロトニンを作ることが必要。とよく聞きますが、この時はそんなことまで頭は回っていなくて言われるがまま歩いていただけですが、きっとセロトニンを生み出すことができていたのでしょう。

 

寒いけど天気の良い日は、空が青いなぁとか、風が冷たいなあと感じていたことが今も記憶にあります。