さくさくのうつうつ

30代の会社員さくさくのうつになった話。

うつに落ちる

ある日突然急にうつになったわけではなくて、以前からダメな感じはしていてゆっくりと坂を転がって行き、最後に池にぽちゃんと落ちた。そういう感じでうつになった感覚です。

私からは池は見えていました。でも落ちないでいけると思ってました。

すり鉢状の原っぱの底に池があって、その周りをくるくるころころと回りながらゆっくり池に向かっていくような感じ。池に落ちるぎりぎりの淵で踏みとどまっていた時、淵が崩れてぽちゃんと落ちました。

 

沈み始めたとき、このままだと死んでしまう、助けを求めないと…でも助けを求めたら私が池に落ちたことがバレてしまう。でもかつてないほど苦しい。助けを求めないと…私の白旗はどこに行った?どこにしまったっけ?どうやってあげればいいんだっけ?

しわくちゃになった白旗を手に握りしめていたら、家族と上司が気がついてくれて代わりに白旗を上げてくれました。

一人だったら沈んでいました。

とてもラッキーでした。

 

この白旗はまだ私の上でひらひらとたなびいています。

白旗を持っていたことを思い出して、上げ方も思いだして、降参することで状況がかわりました。みんな持ってる白い旗。使っていいらしい。使うことに罪悪感を持たなくてもいいらしい。使っても「ダメなやつ」ってことではないらしい。

 

白旗が乾いたらきれいに畳んですぐ出せるところにしまっておこう。

次は池に落ちる前に出せるように。