さくさくのうつうつ

30代の会社員さくさくのうつになった話。

上司との面談

会社を休みたい。

そう電話で伝えたら、即効で上司が会いに来てくれました。まさかその日のうちに会うことになるとは…。

 

仕事が決定打になって休むことになったので、正直会って話すのはドキドキしたしできれば逃げたかったけど、つまびらかに話をしなければいけないと腹を括って会って話をすることにしました。

 

上司はニコニコしながら、めいっぱい気を遣って接してくれました。

話しにくい内容で口籠ってしまった時、上司の方から単刀直入にいろいろ質問して助け舟を出してくれました。

正直言ってここまで親身になって話を聞いてくれるとは思っていませんでした。上司にとって私は2年ほどしか一緒に働いていない部下でしたし、それほどしっかりした人間関係は構築できていないと感じていたからです。

でも違った。

上司は私のことを私が思っているよりも見ていてくれていたのです。

 

最初に会って話をしてから何度も何度も雑談をするために会いにきてくれました。上司としての職責を果たすためとはいえ、忙しいにも関わらず時間を確保して面談をしてくれました。

しかも、上司はかつてうつで会社を休んだという、うつ経験者だったことがとても大きかったです。ただ寝てることしかできなかった時に、「それでいい。とにかくよく寝るんだ」と言ってくれたこと、心がふっと軽くなるようでした。ああ、寝てていいんだ。寝ることしかできないけどこれでいいのだ、と思えることができたんです。

経験談を話してくれたこともとても心強く、また症状を話した時も決して否定せずに全てを受容してくれました。

 

そうして面談を重ねていろんな話をしました。

今まで私がどういう心構えで仕事をしていたのかから始まり、今抱えている症状、復帰した時の不安など思っていることはほとんど話せました。ほとんどカウンセリングに近かったのかもしれません。

 

上司や会社との話し合いはできれば避けたいものです。一回目を断ることももちろんできました。でも上司との会話からは逃れられないぞと鬱真っ只中の中腹をくくれたことが幸いしました。一回目の面談のために駆けつけて一番話しにくい話をしてしまったこと、それが二回目三回目と面談を重ねることができた理由なんじゃないかなと今は思います。

 

「戻ってくる場所はあるよ」

そう言ってくれた上司の恩に報いたいです。