さくさくのうつうつ

30代の会社員さくさくのうつになった話。

仕事を休むことになった件

ブログを始めました。

日記すら何日分もまとめて書く人間なので、いつまでつづけられるか不安ですが始めてしまいます。

うつで会社をお休みしたこと、その界隈の話を自分の記録のためにも残しておこうと思い立ちました。あとは、同じようにお休みに入られた方のブログや体験談をたくさん読んで励まされたし学ばせてもらったので、私もしたためておきたいと思います。

 

私は20年10月末から会社をうつでお休みしています。コロナの在宅がきっかけで…ではなくて、もともと心療内科に通院していたので青天の霹靂というよりは「ついにこの時がきてしまったか」という気持ちでした。

 

うつになった理由はいくつか思いつきますが、決定打になったのは仕事です。

仕事は約2年前に異動をした新しい職場。

新卒で入ってから18年間ずっと携わっていた事業から、新たな仕事にチャレンジするために異動しました。会社は変わっていないのですが、知らない人ばかりに囲まれたところで、今までの経験や知識、技術が全く役に立たない仕事をすることになりました。

不安はありましたが、チャレンジすることに心が沸き立っていましたし、新しいスキルを手にして育ててくれた事業へ恩返しをするぞ!という気持ちでいっぱいでした。

 

そして、一年半が経過した頃。

私の心はとても疲れていました。

自分の知識や技術が足りないにも関わらず、お客様からのお仕事をこなさねばならずプレッシャーに潰れそうでした。だったら勉強して強くなればいいじゃん、と思ったので本を買って勉強をしたり、有料のオンラインセミナーを受講したり、解説動画やブログやサイトをみたり…できる限り頑張ったつもりでした。

でもダメだった。

私は頭が悪かった。

やはり学問になっているものを理解するなんて無理だったんだ。そういう思いでいっぱいになっていました。

無謀なチャレンジだったんだ…という後悔の気持ちもありました。

でも仕事はしなければならない。

でもスキル不足でお客さんや同僚に迷惑をかけるわけにもいかない…。このままではいつか迷惑をかける。一刻も早く力をつけなくちゃダメだ!急げ、急げ急げーーーーーと、自分で自分を追い込んでいきました。

 

もう一つ感じていたことも真綿で首を絞めるように私の心をゆっくり潰してきました。

この仕事はコンサル的な要素もあるもので、お客様に納品する“もの”の正解がないものでした。営業がお客様と話しているところを横で聞いていて「ものは言いようだな」と感じることも多く、良いように言いくるめてるように聞こえたり、結果を誇張して伝えてるように見えたりしていて誠実でないと感じていたんです。

今となってはこのような形態の仕事は“私には向いてないな”と思えるようになりましたが、待った只中の時はこの不誠実さにとても苦しめられました。

 

そんなある日、納品のためのプレゼンを手に汗握りながら心臓ばくばく冷や汗だらだらでやっとこさ終わらせた後お客様から“もっと詳しく話が聞きたい”と、問い合わせがありました。

プレゼンに前々日から貯めていた全ての力を出し切っていたので、追加のこのご依頼文を読んでトイレで吐きました。もうダメでした。もうこれで終わりだと、やっと終わったと思っていたのに…。

会社のトイレで泣くことはあっても、吐いたのは初めてでした。

 

とにかくもう頭が真っ白になってしまったので、そのままパソコンを落として、おつかれさまでした…と呟きながらひっそり会社を出ました。

帰りの電車で座れて、向かいの窓に自分の姿が映ってるのを見ていたら涙がどんどんでてきて止められなくなりました。他人の目は不思議と気にならなくてぼろぼろ泣いていました。

家に着くまで目頭をてぬぐいで押さえながら始終泣きっぱなしで、家に着いたら着いたで堰を切ったようにわんわん泣いて「もう無理。がんばれない」と何度も大声で叫んでいました。

 

そして会社をお休みすることにしました。

もっと上手く立ち回れたんじゃないか?

もっとがんばれたんじゃないか?

ギブアップなんてずるいんじゃないか?

みんなできていることじゃない?

いろんな考えが頭の中をぐるぐる巡って、そのたびに涙がでてくる状態でした。

 

「もう頑張れない。」

他の人はもっとうまく立ち回って、がんばっていけるのだろうけど私にはもう無理。

これが正直な気持ちでした。

これがちゃんと言えたことでお休みに入ることができました。

これって私にとってはなかなか言えないことでした。